レイオフになって次の週、私物を取りに行きました。
私物と言ってもたまに出社したときに使う
ひざ掛け、折りたたみ傘、それからジムで使っていたスニーカーぐらいでしたが。
ロビーで上司のブラッドと待ち合わせしていました。
正式にはまだ社員ですが、
建物の中へ入るのは禁止されています。
解雇された人、レイオフされた人の中には
会社に対して物凄い憎悪を持つ人がいます。
アメリカで逆恨みした元社員が古巣に戻ってきて乱射し始めたっていうニュース、聞いたことないですか?
なので、私もロビーまでです。
セキュリティも大勢いますからね。
ブラッドの顔を見た時、とても久しぶりな気がしました。彼は微笑んでいました。
きっと私が笑顔で迎えたので、彼も私に笑顔を返すことが出来たんだと思います。
いろんな人が私に気が付いて、駆け寄ってハグしてくれました。
とても心配そうだったけど、私は大丈夫だからと言って
ギュっとハグしかえしました。
ブラッドにデスクの引き出しの鍵を渡して
必要な物3点以外はもう何もいらないと告げました。
ブラッドがそれを取りに行ってくれている間も、知ってる人に偶然出会い、そしてハグしてくれました。
ブラッドが戻ってきて、ちょっと話しました。
こんなことになって本当にびっくりしている
僕は何もできなくてごめん
この先僕に出来ることがあるなら絶対に力になる
そういうことを言ってくれました。
ブラッドが一番長く私のボスだったねと言ったら
だって僕たち同じ職場で一緒に育ったもんねと言われ
くそー!何だかめっちゃ良いこと言いやがってwと思ったら鼻の奥がツンと痛くなったので
箱を抱えて帰る準備しました。
たまには連絡するねーと言って、ハグしました。
気持ち良く、お別れが出来たと思います。
きっとなんだかんだでまた会うのだろうけど。
そして一番の心残り。
あのプレゼン、見せたかったな。
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珍しくチャーさんが箱に入って嬉しそう。
箱も嬉しそう(笑うとる)。
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